2016年 長嶋茂雄招待セガサミーカップ

今平周吾の想い実った?好きなコースが味方して約373万円を死守

2016/07/03 18:59
まさかの好ハプニングに「やったー」と手を挙げる今平周吾

国内男子ツアー「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」で今平周吾が通算11アンダー3位タイに食い込んだ。この日、4バーディ「68」と伸ばして8位から浮上。賞金870万円を獲得した。昨年2位に入ったコース。大会前から「フェアウェイが広いし、好き」とラブコールを送っていたコースが、最終18番での池ポチャピンチに味方した。

ギャラリーのため息が「オー!」という歓声に変わった。本人は「えっ?」と思わず苦笑い。グリーン左手前に大きな池がある最終18番(パー5)。通算11アンダーで上位だった今平の深い右ラフからの3打目は「引っかかった」と完全なミスショット。「池だな」と覚悟した。だが、池の淵の岩に当たったボールは、グリーン側に跳ね返った。ピンチが一転、5mにつき、思わず両手を上げて万歳した。

優勝争いに注目が集まるが、プロにとって賞金は給料と同じ。1打1打を無駄にせず、こつこつ積み上げることが大切だ。仮に池に入った場合はボギー、またはダブルボギーもあった状況。ボギーだったら1つ落として4位タイ。賞金は620万円となっていた。ダブルボギーでは6位タイまで下がって497万円ちょい。この1打で約373万を死守した格好だ。「もちろん(こんなことは)初ですよ」とニヤける今平だった。(北海道千歳市/林洋平)

2016年 長嶋茂雄招待セガサミーカップ