「枕が合わない」重永亜斗夢、ツアープロとホテル転戦の悩ましき関係
2016/06/30 20:49
国内男子ツアー「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」が30日、北海道千歳市のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開幕した。熊本出身の重永亜斗夢が1イーグル4バーディ、1ボギー「67」(パー72)とし、5アンダーの首位発進を切った。絶好の出だしにも「あすが心配です。プレーできるかな」と弱気の表情を浮かべた。
首の筋が伸び、動かなかった。「起きて、棄権しようと思った」と明かした。午後1時のスタートだったが、朝からショットの練習はせず、鍼を打ちマッサージ。なんとかティオフにこぎつけた。インから出ると11番で池に入れて、ボギー。「これは、もう消化ラウンドだな」と開き直った。
13番で約3mを決めスコアを戻すと、後半の1番パー4では122ydから52度で直接入れてイーグルを奪うなど、伸ばした。「アドレナリンが出たんでしょうね。痛みを感じていなかった」と、後半は4ストローク伸ばした。
左手を故障した7、8年前から出始めた症状は「首の左側の筋が張っている感じ」。医師の診断は受けていないが、ツアー転戦で続くホテル生活で「枕が合わない」のが原因と、自己分析する。
同様の症状に襲われた前年大会で初日が終わって棄権した後、オーダーメードの「マイ枕」を持ってツアーを転戦した。だが、今季は「安易に考えて、持っていってなかった」という。急きょ、妻に「送って」と頼んだが、熊本の自宅から届くのは「速くてもあす、あさって」と予想。今夜は「Tシャツを丸めるか、タオルを丸めるか」と思案した。(北海道千歳市/林洋平)