2016年 SMBCシンガポールオープン

宵越しの1打を決めて帰国の途=スピース

2016/02/01 18:18
持ち越された月曜日に最後のバーディパットを決めて最終ラウンドを完了させたスピース

シンガポールのセントーサゴルフクラブで行われた「SMBCシンガポールオープン」。連日の天候不順により最終ラウンドの完了が月曜日(1日)に持ち越された日本ツアーとアジアンツアーの共催競技は、この日3ホールをプレーしたソン・ヨンハン(韓国)が初優勝を決めた。世界ランキング1位のジョーダン・スピースは、この日に残していた18番(パー5)のバーディパットを沈めたが、通算11アンダーの2位に終わった。

前日に最終ホールの3打目をピンそば2mにつけた直後に順延を強いられたスピース。一夜明け、午前7時30分。再開のホーンが響いた直後、全神経を集中させてパットを沈め、この時点でプレー中の後続を待つクラブハウスリーダーになった。

「あのパットだけを残して眠るのは難しかった。プレーオフになるかもしれなかったし、イヤな一打。まず朝(コース到着後)にラインを確認して、練習グリーンで練習してから臨んだ。いいストロークができて本当に良かった」

結局ソンに逃げ切られたが「66」(パー71)でまとめたラウンドを「今大会で初めて納得いくラウンドになったと思う。最初の2日間はパットを決め切れなくて、ラインの読みを信じられなくなっていたけれど」と振り返った。

本来であればスピースは日曜日(31日)の夜に帰国の途に就く予定だったが、結果的にこの1ストロークを打つためだけに、フライトを遅らせた。次の出場試合は2月11日開幕の米ツアー「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」を予定。ハワイ、中東、東南アジアを回る旅を終え、主戦場に戻る。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)

2016年 SMBCシンガポールオープン