2015年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント

中古ショップ契約プロ 小林伸太郎が初シードに前進

2015/11/01 19:13
小林伸太郎が初シードへ前進。今季は2回のトップ10など存在感を高めつつある

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」最終日。前週「ブリヂストンオープン」で6位タイに入り、今週は直近大会の上位10位の資格で出場した小林伸太郎が通算3アンダーの18位でフィニッシュ。2試合連続のトップ10入りは逃したが、賞金ランクを53位に上げて初のシード入り(第1シードは上位60位、準シードは75位まで)に前進した。

ゴルフの名門・東北福祉大卒業の29歳。2004年「日本ジュニア」、07年「日本アマ」を制すなど輝かしいキャリアを経てプロに進んだが、以降は下部ツアーを主戦場にするシーズンが続いた。今季は5月「日本プロ」で自己最高の4位に入るなど、7年目のシーズンでようやく開花の気配を漂わせている。

クラブ契約は未だフリーだが、今年から中古クラブを販売するゴルフパートナーとスポンサー契約を交わした。昔から「運命の1本を探せる中古ショップが好きだった」という小林は、同ショップが今年初頭に開催したプロ対象のオーディションに参加。晴れて合格を果たし、クラブ提供などのサポートを受けながらシーズンを戦っている。

「今も自分のスタイルを探している中で、中古クラブはお手軽に探せるし、古いモデルもそろっている。古い中に合ったものが見つかるかもしれないし、今の自分にとって大切なことだと思っています」。

「クラブを探すのが楽しい」と自ら掘り出し物の探索に足しげくショップに通い、お目当てのクラブが見つかれば近所の工房で調整してもらうことも多いという。当然、キャディバッグに入っているクラブは多くのメーカーが混在。“運命の1本”との遭遇を待ちながら、スタイル確立への模索を続けている。(兵庫県加東市/塚田達也)

2015年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント