ニクラス設計コースと好相性？ 宮里優作と手嶋多一が優勝争いに浮上

国内男子ツアー「HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF」3日目、前日9位の宮里優作と同14位の手嶋多一がともに「64」（パー71）をマークし、それぞれ通算12アンダーの2位、通算11アンダーの4位に急浮上。ビッグスコアが続出したムービングデーの流れに乗り、逆転タイトルを射程にとらえた。

図らずもホールアウト後に2人の口から出てきたのは、開催コースの石岡GCを設計したジャック・ニクラスの名前だった。好スコアに言葉も弾んだ宮里は「ニクラスのコースは好きですね。ロケーションや池の使い方、グリーンのアンジュレーションなど、技術が試されるようなセッティング」と、その印象を語った。ショットが持ち味でもある宮里とは好相性のようで、「このコースは打ちやすいな、と思うと、だいたいはニクラスのコース」と言うほどだ。

一方の手嶋も、宮里とは異なる感覚ながらニクラスとの相性は上々のようだ。「ニクラスのコースって、グリーンが左手前から右に伸びていくホールが多いでしょ。フェードの方が乗せやすいとは思うんだけど、僕はドローでなぜかボールを止めやすいイメージが湧くんです」と話した。

石岡GCはニクラスが現地調査に入った1993年4月末から施工がはじまり、1994年12月に開場した。ニクラス設計のコースは現在、日本に25コース（GDO調べ）が存在し、その1つ「北海道クラシックゴルフクラブ」（北海道勇払郡）は2016年度の「日本プロゴルフ選手権」開催コースに決定している。（茨城県小美玉市／塚田達也）

日本のジャック・ニクラス設計コース ※GDO調べ