三好の女神は微笑まず 池田は3位に憮然、片山はプレーオフで散る
国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」最終日。首位タイから出た池田勇太は1イーグル、2バーディ、2ボギー「70」で終え、優勝スコアに2打届かない通算10アンダー3位でフィニッシュ。同じ最終組で1打差を追った片山晋呉は通算12アンダーでプレーオフに進みながらも、キム・ヒョンソン(韓国)に2ホール目で敗れ去った。
三好では2008年、09年に続く3度目の最終日最終組ながら、勝利の女神はまたしても池田に微笑まなかった。序盤は最高の滑り出しから主導権を握った。2番(パー5)ではピンまで89yd、フェアウェイから52度で打った3打目をカップに沈めてイーグル先行。さらに3番、5番(パー3)とバーディを重ねて通算12アンダーに伸ばし、この時点で後続に4打差のリードをつける独走態勢に入った。
しかし、3打目をグリーン奥に外してボギーとした7番(パー5)から流れは暗転。以降はチャンスにつけても「やさしいラインにはつけられていなかった」とカップをそれ続ける。12番(パー5)で片山晋呉に逆転を許してからは、一度も首位に並ぶことなく終戦。「6番まででしたね。勝たなければ意味がない」と険しい表情で吐き捨てた。
一方、1打差を追ってスタートした片山は、最終ラウンドを5バーディ、ノーボギー「67」と伸ばしながらも、それを上回る「66」をマークしたキムにプレーオフにもつれ込まれる。18番の繰り返しで行われた2ホール目でキムにバーディを奪われ、惜しくも2013年に続く大会2勝目はならなかった。
悔やまれるのは、首位タイで迎えた72ホール目の18番。入れれば優勝が決まるピン奥2mのチャンスは「タッチは良かったが、思ったよりも切れなかった」と、ボールはカップのわずか右を通過。得意な三好とあり、開幕前から優勝予告をしてきた片山だが「勝てないときはこういうもの。三好で勝つことは難しいと、改めて思った」と、サバサバとした表情だった。(愛知県みよし市/塚田達也)