「見せつけてやる!」は淡い夢…中嶋常幸、同組の松山英樹を称賛
2015/07/23 20:21
国内男子ツアー「ダンロップ・スリクソン福島オープン」が23日(木)、福島県のグランディ那須白河GCで開幕した。今季国内初戦となる松山英樹とは2013年「ダイヤモンドカップ」最終日以来の同組プレーとなった中嶋常幸は、本調子から遠いながらも初日を2アンダーの34位で終えた松山に賛辞の言葉を惜しまなかった。
前週「全英オープン」からの帰国直後とあり、自らも時差ボケや疲労を認めていた松山。かつては、松山と同じく海外メジャーと日本の往復を繰り返していた中嶋だからこそ、その目に映る松山の姿は、スコアを度外視した感慨を覚えるものだった。
「時差ボケもあってパフォーマンスの1割も出せていなかったけど、そういう辛さは自分も経験してきたので体のキツさは分かっている。そういう素振りを見せずに回っていることは立派だったし、その中で(実力の)片鱗も見えた」
「ただ言えることは、中嶋は彼のゴルフに勉強させられたということ。彼と18ホールを共有できる時間は特別なものだから。楽しめたよ」
中嶋は最初の10番で、約10mのパットを決めてバーディ先行。しかし、その後はアイアンの不調もあって6つのボギーを重ね、最終的に「77」で初日を終えた。「出だしでは“見せつけてやれる”と思ったけれど…淡い夢で終わったよ」。自身のプレー内容に苦言を並べながらも、穏やかな笑みは絶えないままだった。(福島県西郷村/塚田達也)