手嶋と深堀「お互いケツをたたき合いながら」
2015/06/04 20:09
茨城県にある宍戸ヒルズCCで開幕した国内男子メジャー「日本ツアー選手権森ビル杯」初日に4バーディ、2ボギーの「69」で回って首位と2打差の8位発進を決めた深堀圭一郎。先週の「~全英への道~ミズノオープン」で優勝を飾った手嶋多一とは同い年の46歳だ。
「先週の手嶋の優勝はやっぱり嬉しい。お互いケツをたたき合うというか、今日も『後ろで見ているよ』って言われてね」
中学生のジュニア時代から、切磋琢磨してきた仲間同士。この日は、深堀の1組後ろで手嶋が回った。手嶋は5オーバーと出遅れたが、深堀の好発進に「一つきっかけをつかめればすぐに上に行けると思う。それが今週みたいに大きな試合だったらいいね」と、エールを送った。
深堀は「去年、ギリギリ(第2シードに)引っ掛かったので、今年は今後のために、スイングもクラブも思い切り変えようとやっている。だから今はがまんのとき」。
右ひじの負担を軽減するために、シャフトを軟らかく、球も軟らかく、インパクトを強くしない方向での改造だという。「結果が出て、初めてやっていることが正解だと言えるから」。取り組みへの評価は、まだ保留中だ。
2003年の「日本オープン」を制するなど、難セッティングではベテランの技が生きてくる。「上出来です。最高のスタートでした」。爽やかな笑顔は健在だ。(茨城県笠間市/今岡涼太)