2015年 〜全英への道〜ミズノオープン

22年目の恩返しへ “皆勤賞”手嶋多一が見つけた光明

2015/05/30 17:31
手嶋多一が悲願のホストVに王手。前半の5連続バーディなどで一気に首位に立った

国内男子ツアー「ミズノオープン」最終日。7位から出たミズノ契約の手嶋多一が、前半5番からの5連続を含む7バーディ、1ボギー「66」をマークし、通算12アンダーの首位タイに浮上。46歳のホストプロが大会初優勝に王手をかけ、上位4人に与えられる「全英オープン」出場権にも大きく前進した。

「ミズノオープンで頑張れている現状が嬉しい」。プロ転向した1993年からミズノと契約する手嶋にとって、今大会の優勝は悲願の恩返しにほかならない。翌年の今大会でプロデビューを飾ってから毎年1度も欠場はなく、今年で22年連続の“皆勤”出場。欧州ツアーに参戦した2007年シーズンも、今大会のためにオーストリアから帰国してプレー(34位タイ)し、翌週にはフランスに飛んだ。当時の強行スケジュールは、ホスト大会への思いの現れでもある。

年に1度の大一番だが、1998年から会場(2007~10年は別会場開催)となったJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は「グリーンが読みにくくて、正直いって得意じゃなかった」と、相性が芳しくなかった。

そんな手嶋が頼もしい相棒を得たのは、ハウスキャディに切り替えた2012年。コース勤続25年の三島千春さんが担当となり、以来、今年で4年連続のタッグを組んでいる。「僕の読みが違ったときは言ってくれる」と苦心していたグリーン攻略に光明が差し、12年は大会自己ベストの5位、昨年も首位で決勝ラウンドに進出(最終順位は9位)。この日も「とにかくパットが良かった」と22パットに抑えて、首位浮上へとつなげた。

首位で折り返した昨年の決勝ラウンドは「75」「72」と低迷し、悔しさだけが募る4日間となった。「去年はたまたまだったけど、今年の方が内容はいい。落ち着いてプレーできると思います」。22年前、24歳の時からの大願成就へ、機は熟した。(岡山県笠岡市/塚田達也)

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