2015年 東建ホームメイトカップ

間もなく還暦 最年長シード59歳の室田淳が12位

2015/04/19 18:01
年齢を感じさせない若々しさ。今年還暦を迎える室田淳が上位で終えた

国内男子ツアー今季開幕戦「東建ホームメイトカップ」の最終日、23位からスタートした室田淳が7バーディ、2ボギー「66」でプレーし、通算8アンダーの12位に浮上して終了。今季もシニアツアーとの二足のわらじを履き、今年7月に還暦を迎えるゴルフ界の“鉄人”が、レギュラーツアー開幕戦の上位を賑わせた。

近年はシニアツアーの開幕戦との同週開催が続くなか、今年も室田が選んだのはレギュラーツアーだった。その理由は、「今年も出られるようになったから」とアッサリしたもので、主戦場はあくまでシニアツアーと捉えている。

レギュラーツアー参戦については「今年が最後かもしれないと思ってやっている」という。いまだ気力に満ちあふれるスーパーシニアも、年齢からくる体の故障には勝てない。「六十肩が出ちゃってねえ…恒例のハワイ合宿に行けず、今年はあまりラウンドができていないんだ」。肩やヒジにも慢性的な痛みを抱え、レギュラーツアーから身を引く覚悟は早くからできている。

それでも昨季は、わずか13試合の出場で賞金ランク73位に入り、5年ぶりのシード復帰を果たした。59歳での賞金シードは、杉原輝雄尾崎将司の58歳を抜く最年長記録となったが、「そんなの関係ないよ。今年から制度も変わったんだし(※)」とそっけない。「自分には何も期待していなんだ。まずは体を治すこと。だから、いいことは何も言えないよ」。

今週のプレーを見る限りは、まだまだ若手に負けていない。室田の覚悟が現実となるのは、しばらく先のことになりそうだ。(三重県桑名市/塚田達也)

※2013年まで賞金ランク60位までに翌年シードが与えられたが、14年より新たに61位から75位までに“第2シード”を付与。1位から75位までがいわゆる「シード選手」と位置付けられている。

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