松山&石川世代 23歳のコブクロが首位争いへ
2015/04/17 19:15
国内男子ツアー今季開幕戦「東建ホームメイトカップ」の2日目。68位からスタートした小袋秀人が、1イーグル、6バーディ、3ボギーでこの日のベストスコアとなる「66」(パー71)をマーク。予選通過圏外から通算5アンダーの4位タイにジャンプアップし、首位と2打差で決勝ラウンドを迎える。
米国ツアーを主戦場にする松山英樹、石川遼と同学年の23歳。大学2年で中退した翌2012年に「日本アマチュア選手権」を制し、同年末にプロ転向した。183センチの恵まれた体躯を活かした1Wの飛距離は「290から300ydくらい」と国内トップクラスを誇り、昨季「日本プロゴルフ選手権」では9位で決勝に進む健闘(最終順位は37位)。今週の開幕戦は、主催者推薦により出場権を手に入れた。
初日の穏やかな上空から一変、朝から強風が舞ったフィールド。「風の日はゴルフが良くない」という弱点克服のため、オフに取り組んだというコントロールショットが冴えた。飛距離のアドバンテージは捨てて、方向性重視の「徹底的にハーフショット」。後半17番(パー5)では2オンからイーグルを奪う持ち味を出しつつも、最終18番では残り110ydの3打目をPWのハーフショットでピンそば1.5mにつけ、バーディフィニッシュにつなげてみせた。
かつてライバルとして戦ってきた松山と石川は今なお意識する存在だが、「僕は僕なりに、まずはシードを狙いたい」と背伸びはしない。最終日に当たる19日(日)は小袋の24回目の誕生日。「いい誕生日を迎えられればいいですね」と柔らかな笑顔を交えた。(三重県桑名市/塚田達也)