逆転優勝は遠く―― 追う藤田らの心境は?
2014/12/06 18:28
今季の国内男子ツアーで逆転賞金王の可能性を秘めた藤田寛之、岩田寛、近藤共弘の3選手は「ゴルフ日本シリーズJTカップ」での優勝が、その最低条件。だが、大会3日目を終えて近藤が2オーバー18位、藤田と岩田は3オーバー19位タイで、首位とは9打以上の差がついた。
「大事な日に伸ばしきれなかった」と肩を落としたのは藤田。左肩の怪我から、「手袋をするのにも指が入りにくい。感覚がにぶいと思う」という状態。「重さが出て、締まり具合に欠ける」と自身のスイングを解説したが、上を追いかけるには厳しい状況だ。
近藤も、3日間アンダーパーを出せていない。この日の最終18番ではピン左1m強のバーディチャンスにつけ、決めれば今週初のアンダーパーフィニッシュだったが「思ったより切れてしまった」。今年新しく張り替えられたグリーンは、10度目の出場となる近藤のような経験者には、これまでの記憶とのギャップが重くのしかかってくるようだ。
「最近はパターの調子も良かったから、すごくひどい感じがする。あー、今日もやっぱり入らないなぁという感じ」と、グリーン上ではもはや諦めの境地に近づいている。
この日「73」とスコアを落とした岩田は「何もない。分からない」と憮然。開幕前から賞金王の意識はないと話していたが、それ以前に自分のゴルフに納得のいかない様子だった。(東京都稲城市/今岡涼太)