藤田寛之の粘りに小田孔明が驚愕!逆転賞金王の条件とは?
2014年の賞金王決定はツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」へ持ち越されることになった。現在賞金ランキング1位の小田孔明は「カシオワールドオープンゴルフトーナメント」を通算9アンダーの14位タイで終えた。このため、ランクの上位4選手までが最終戦の結果次第で、賞金王を獲得する可能性が出てきた。
<逆転賞金王への条件>
順位/選手名/獲得賞金/賞金差/条件
1位/小田孔明/1億3080万9998円/-
2位/藤田寛之/1億1528万9538円/1552万460円/優勝
3位/近藤共弘/1億520万6463円/2560万3535円/優勝かつ小田が3位以下
4位/岩田寛/9665万2599円/3415万7399円/優勝かつ小田が5位以下
「カシオワールドオープン」の最終日に1イーグル、4バーディの「66」でラウンドし、通算10アンダー9位タイに食い込んだ藤田寛之は「最終戦は優勝しなければ逆転がないという、分かりやすい状況になったので集中してできると思う。孔明のスコアは気にせず、自分にできることをやるだけ。もう一度、孔明に自分の存在を思い出させることができたので少しはプレッシャーを掛けられましたかね(笑)」と、調子を上げて得意な最終戦に挑む。
最終日に「67」とスコアを伸ばして3位タイに入った近藤共弘は、直近5試合で4度目のトップ5入りと絶好調だ。「先週、木の根っこを打っちゃって、左のひじと肩、手首を痛めてしまった。ゴルフ的にはあまり良くないけど、ごまかしながらも結果だけは出せたらいいなという感じ。賞金王の可能性はほとんどないけど、ワンチャンスあるのかな」。ワンチャンスは、優勝が最低条件となる。
今大会で優勝して賞金王を決めたいと話していた小田は「すごいね!本当にすごいね、あの人(藤田)は。途中でリーダーボードを見たとき、絶対にいるだろうなと思ったら、やっぱり名前がある。最終戦は、負けても悔いが残らないように頑張ります。藤田さんと一緒の組だと、あんまりいいことないんだよね」。
狙った大会で決められず、逆に過去3連覇を果たすなど藤田が得意な大会に決着を持ち越して、肩を落とす。それでも、小田が大きなアドバンデージを持って最終戦に入ることは間違いない。(高知県芸西村/本橋英治)