小田孔明が原点回帰「今週からガンガン攻める」
2打差を追ってスタートした小田孔明が「ブリヂストンオープン」2日目に6バーディ、ノーボギー「65」(パー71)をマーク。通算10アンダーの単独首位に浮上し、5月「関西オープン」以来となる今季2勝目へ前進した。
「今週からガンガン攻めますよ」とは、初日6位でフィニッシュした後の小田の言葉だ。優勝への強い気概で臨んだ前週の「日本オープン」(16位タイ)を終えて、「先週はボギーを打たないように守り過ぎていたけど、気持ちの中で一区切りついた」。地元の知人から、守りの姿勢に対して叱咤を受けたこともある。バーディを量産していた、それまでの自分のゴルフ。本来の攻めへの意識が、再燃した。
「今週は攻めるところは攻めて、(バーディを)5つくらい獲りたい意識で回っている。結果が悪くても、それが自分のゴルフ。今週から最後までビッグトーナメントが続くし、守っていては仕方がない」
今週はドライバーを「多めに使っている」ことも、攻めの意識の表れだ。前週からシャフトの長さを46インチから45.75インチにカットし、感触も上々。開幕時点は45.25インチだったが、7月「全英オープン」を前に飛距離アップの目的で46インチに伸ばしていた。しかし「飛んだけどブレがひどくなった」と意識をリセット。ティショットの精度は蘇り、今週は好スコアの起点となっている。
加えて、「今日はパットが良く入ってくれた」と、初日より4打少ない24パットにもご満悦。前半5番で6m、10番で8m、さらに12番、15番といずれも5mのバーディパットをねじ込み、目標の5バーディを上回るチャージにつなげた。
賞金ランキングトップを走る藤田寛之とは、約910万円差の2位で追走中。初の賞金王を圏内にとらえてシーズン終盤を迎えているが、「賞金王うんぬんより、今は自分のゴルフをすること」。小田の中で、優先順位は明確だ。(千葉市/塚田達也)