パー4で1オンバーディ 池田勇太は4位で決勝ラウンドへ
トップ3に韓国勢が並んだ「フジサンケイクラシック」2日目のリーダーボードに、5位スタートの池田勇太が上位で踏みとどまった。ボギー先行から1オーバーで折り返した後半インに3つ伸ばし、5バーディ、3ボギーの「69」(パー71)をマーク。日本勢では最上位となる通算5アンダー4位に浮上し、首位に3打差で決勝ラウンドへ折り返した。
序盤のつまずきにより、一時は上位争いから名前が消えた。2番(パー3)、5番とグリーンを外してのボギーに、「パットもショットも流れが良くなかったし、今日は厳しい日なのかな、と思った」。しかし、手前から5メートルを決めた6番(パー5)のバーディから流れは好転。8番では右から7メートルをねじ込み、この日イーブンへ。「9番のボギーは除いて、6番と8番のバーディはデカかった。あれがあったから、後半のバーディがあったと思うよ」。
「良いゴルフができた」という手応え十分のバックナイン。11番バーディ後に迎えた14番は、425ヤードと308ヤードの2つのティが設けられている打ち下ろしのパー4。この日は1オンも狙える前方のティで、池田は迷いなくドライバーを手にした。
ギャラリーに“魅せる”プレーをコンセプトに設定された前方のティ。「その意図は分かっているし、(1オンを)狙える状況なら、選手としても魅せないといけない」との思いもこめて振り抜いたティショットはグリーン手前にキャリーし、この日14人が記録した1オンに成功。2パットでバーディを奪うと、17番(パー5)も3打目をピンに絡めて5つ目。一気に首位に迫った。
「このコースは自分で(バーディを)獲りにいってもしょうがない。立て直しを図るときもあるし、流れを考えながら自分のゴルフに繋げていかなければならない」。ボギー覚悟の難コースへの心構えを、18ホールでしっかり体現。初日を終えて「期待していてください」と豪語した言葉は、ホールを重ねるごとに現実味を帯びてきた。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)