腰痛の完治を待たず・・・久保谷健一が4ヶ月ぶりにツアー復帰
2014/09/03 19:08
4月「つるやオープン」2日目スタート前に背筋痛で棄権してから戦列を離れていた久保谷健一が、今週の「フジサンケイクラシック」でおよそ4ヶ月ぶりにツアーに復帰する。
「20代後半から腰痛があった」という久保谷。「つるやオープン」から症状が一気に悪化し、「座ってから立つと“ウーッ”という感じ。咳をしても響いたし、すべてが重くてイライラした」。その後も改善は見られず、6月初旬に「むりやり切った」と、内視鏡によるヘルニア手術を敢行。リハビリを経て、術後から初めてクラブを握ったのは8月に入ってからだった。
本来ならば10月からのツアー参戦を見据えていたものの、「完治していないけど、少しでも試合に出ないとダラダラになっちゃいそうだから来ちゃった」と、自らの判断で復帰を前倒しした。ドクターストップこそかかっていないが、医師からは出場を控えて欲しい旨を伝えられているという。
この日は腰痛を和らげる体操を交えながら、ドライビングレンジで3時間ほど練習。「こんなに打ったのは4月から初めて。それは大きかった」と話す一方、「歩けなくなることが心配」と続ける久保谷。術後から約5ラウンドをこなしてはいるが、いずれもカートに乗用してのプレー。歩きでのフルラウンドが腰に及ぼす影響は未知数だ。
「予選通過とかは考えていない。まずは2日間、歩けるように。残りの試合も全部出たいし、そういう意味では今週がキーになると思う」。メジャー2勝を含むツアー通算6勝の名手は、不安を交えながら明日からの予選ラウンドを見据えた。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)