2014年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント

竹谷佳孝 メジャー制覇の大反響に嬉しい悲鳴

2014/07/02 17:39
今週もパットが火を噴くか? メジャー制覇の真価が問われる一戦となる竹谷佳孝

メジャー制覇から1週間のオープンウィークを経て、竹谷佳孝が今週開催の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」に出場する。開幕前日には、昨年11月の「カシオワールドオープン」以来2度目というプロアマ戦に登場するなど、その名前は、ツアー現場においても確実に存在感を増しつつある。

ツアーから離れた部分においても、その反響は予想を超えたものだったという。先週始めは、お祝いの電話対応やメールのチェック、続々と贈られてくる届け物の整理、メディア取材などで忙殺。「素振りを軽くした程度で、ボールは打っていません。有り難いことですが」と、練習時間をなかなか取れず、嬉しい悲鳴を上げる日々を過ごした。次々と舞い込む祝勝会の依頼も、ツアー期間中であることを理由にすべて断ったという。

家族と近所へ買い物に行けば、面識の無い人からも“おめでとうございます”と祝福の声をかけられ、時には“写真を撮ってください”という要望まで。「家族と一緒だったので丁重にお断りしました」と、今もどこか恐縮気味だ。

そんな周囲の変化により、主に精神的な影響を受けないことが「今の課題」だという竹谷。「周りは、はやし立てたりしますけど、“ありがとう”ってサラッと。今週は、今週の風が吹くと思ってサバサバしています」。

プレースタイルも同様だ。派手さこそないが、卓越したショートゲームで掴んだメジャー制覇であることは、竹谷本人が誰よりも自覚している。「今までやってきたことをコツコツと、何も変えずにやっていきたい。パットの感覚は変わっていないし、今週もアプローチとパットをメインに組み立てていくと思います」。立場や環境が変わっても、決して背伸びをしない。苦労を重ねてきた34歳は、しっかりと心得ている。(北海道千歳市/塚田達也)

2014年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント