賞金トップの宮里優作、メジャー連勝で「全英」決めるか
今季の国内開幕戦を制した宮里優作は、先週の「~全英への道~ミズノオープン」で17位に入り、キム・ヒョンソン(韓国)抜いて賞金ランキングで1位に浮上した。その「ミズノオープン」で上位4位までに入り、「全英オープン」出場資格を掴んで自身初の海外メジャー挑戦を決めたかったが、その目標は叶わなかった。
しかし今週を含め、次戦「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」を終えた時点での賞金ランク上位2選手にも「全英」の資格が与えられるため、「残り2戦しっかりと上位に入って決めたい」と宮里は賞金ランキングからの獲得に照準を定めた。
上位に入ること、それは優勝が一番の目標となる。宮里は昨年の最終戦「ゴルフ日本シリーズ JTカップ」でツアー初優勝を果たしたが、今大会で優勝を果たした場合はメジャー2連勝となり、2004年に「日本プロ」と「日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ」を制したS.K.ホ(韓国)以来となる。
今大会に向けて宮里は、難コースへの警戒を強めた。開催コースである兵庫県のゴールデンバレーGCは、2001年に当時東北福祉大在籍中に「日本学生ゴルフ選手権」でラウンドし、通算4オーバーで優勝を果たし、「難しかった記憶しかないです」と苦笑いする。
コースは18ホール中15ホールが左サイドにクリーク(池)が配置されている。「自分の球筋的にはあまり良くないですね。持ち球がフェードなので、1回左に打ち出さなくてはいけない、かなり難しいです。飛距離ではなく、コントロールショットが要求されますね」と、先週はドライバーショットが不安定でスコアを伸ばせなかっただけに不安材料であることは否めない。
しかし、難しいだけではなく、コースはフェアなセッティングだと評する宮里。「グリーンはフェアウェイからだとしっかり止まる。ラフに行けばとんでもないことになると思う」。パー5に関しても届きそうだからと無理して2オン狙いをせずに、堅実に3オンでピンを攻めなければならないと、マネジメントはインプットされた。
「来週から宮里家のみんなは米国なので、自分はキャディとのんびりしています」と、兄の聖志、そして妹の藍が全米オープン(全米女子オープン)に出場することをうらやましがる。まだ見ぬメジャーの舞台を今週決めるためにも、国内メジャー連覇を果たしたい。(兵庫県西脇市/本橋英治)