2014年 〜全英への道〜ミズノオープン

全英切符・獲得作戦! 高山忠洋が13位から「上位4人」を狙う

2014/05/31 17:28
2005年、11年以来の「全英オープン」出場に向けて気合いを込める高山忠洋

国内男子ツアー「~全英への道~ミズノオープン」の3日目を首位と4打差の6位で迎えた高山忠洋は、2バーディ、4ボギーとスコアを2つ落として通算3アンダーの13位タイに後退した。

最終成績で上位4選手(有資格者を除く)に「全英オープン」(7月17日~、英国・ロイヤルリバプール)の出場資格が与えられる今大会。高山はかねてから、この全英出場に照準を絞って作戦を考えていた。

同週26日(月)には「全米オープン」の最終予選会(36ホールストロークプレー)が奈良県で開催されたが、高山はエントリーすらしなかった。「自分、体力ないですから、全米予選に行ったら今週は4日間持たない。実際、月曜日に頑張った選手たちで、谷原(秀人)、小林(正則)さんとか、今週何人も棄権したでしょう。二兎を追う者は一兎をも得ずですね」

体力的な不安と同時に「全米オープン」の開催時期も、冷静に考えていた。6月12日(木)に開幕する全米は「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」、「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」と国内のメジャー2試合の合間に開催され、出場となれば米国への往復を含んだハードスケジュールが生じてしまう。「あの日程じゃ、出ても大変なことになる。それも踏まえて、今年は自分の頭から全米オープンは無くしました」

「複数年のシード権を持っていたら考えも変わるんでしょうけど、(自分は)毎年、国内で勝負している身ですから。無理して(海外へ出て)国内の試合でコケても困るので」。作戦は実を結び、今大会は2日目に13位から2日目には6位に浮上。最終日を前に後退したが、十分射程圏内だ。「うーん、トップとは離れすぎたけど、4位までは3打差か。諦める差じゃないですね。それに、今週のために月曜は休んだので、上を目指して頑張りますよ」。エンジン全開で「全英」獲りに挑む。(岡山県笠岡市/本橋英治)

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