「パターの天才だね」 谷口徹、今週2つ目のメジャー切符獲りへ好発進
今週月曜日に「全米オープン」最終予選会を突破して出場資格を掴んだ谷口徹が、今度は「全英オープン」出場も決めそうな勢いだ。29日(木)に開幕した国内男子ツアー「~全英への道~ミズノオープン」初日に、4アンダーをマークして6位タイ発進。今大会の上位4選手には「全英」の出場資格が与えられる。
前半9ホールを全てパーで折り返した谷口は、10番で10メートルのバーディパットを決めた。その後も12番で8メートル、13番で6メートルと長いパットを連続で決めてスコアを伸ばすと、最終18番(パー5)では3打目のアプローチでベタピンにつけてバーディフィニッシュ。クラブハウスに戻って開口一番、「パターの天才だね」とご満悦だった。
「月曜の全米オープン予選の朝、ふとパッティングのストロークを変えてみたんですよ。そうしたら、面白いように入りだして。要は調子が良かったころの打ち方に戻しただけなんだけど、自分でも天才なんじゃないかと思うほど入り出して」。
そんな月曜日のパッティングを目の当たりにしたI.J.ジャン(韓国)が、カメラを手に谷口の元へ歩み寄ってきたという。「俺のパッティングフォームを撮らせてくれって言うんですよ。正面と後方から、がっつり撮られちゃいました。見るのはいいけど、口では教えないよ。これは企業秘密だから。みんなが同じように上手くなったら困るから(笑)」。
まだ初日が終了したばかりで「最終日にならなきゃ分からないから」と「全英」争いについては言及を控えた谷口。「どんなに良いストロークしていても、入らなきゃ意味がない。月曜とはグリーンが違うけど、今日も良く入ってくれたな~」。月曜から目覚めたパッティングの感覚を維持できれば、一週間で2つのメジャー切符獲得も現実味を帯びてくる。(岡山県笠岡市/本橋英治)