2014年 関西オープンゴルフ選手権競技

巻き返し及ばずも中嶋常幸は“復活”に手応え

2014/05/23 18:46
今季初戦は予選落ちも、存在感をはっきりと残して中嶋はコースを去った

兵庫県の六甲カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」2日目。今季ツアーに初出場した中嶋常幸は「68」と巻き返したが、初日の出遅れが響き、通算3オーバーの102位タイで決勝ラウンド進出を逃した。

7オーバー144位タイからの挽回。この日は午前のプレーで、出だし5ホールで3バーディを奪う猛攻を見せたが、15番で第2打をクリークに打ち込んで叩いたダブルボギーが痛かった。それでも、その後4バーディを決めてギャラリーを沸かせ、見せ場を作るのは忘れない。「やっと思い出したよ、試合を。不安材料ばかりだったけれど」。昨夏に受けた左ひざ手術からの復活を目指す途中。前日は足に負担のかからないスパイクレスのソフトシューズを履いたが、この日は踏ん張りの効くスパイクに足を通してプレーした。

昨年6月には「ダイヤモンドカップゴルフ」で松山英樹と最終日最終組対決を演じた。故障を抱え、10月には還暦を迎えるが、“張り合いたい相手”のレベルは、やはりレジェンドのそれだ。「ドライバーで同じ組の藤田(寛之)よりも何回か飛んだのは嬉しかったなあ。藤田は確かに調子が良くなかったけれど、全体のレベルとして彼くらいのゴルフを目指していたい。手応えはもらえた。もう大丈夫、と断言したいね。90%くらいでしょう」。

次戦は連覇を狙う6月13日(金)開幕の国内シニアツアー「スターツシニアゴルフトーナメント」。そして翌週にレギュラーツアーのメジャー「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」に出場する予定だ。(兵庫県西宮市/桂川洋一)

2014年 関西オープンゴルフ選手権競技