2014年 関西オープンゴルフ選手権競技

ウェッジゲームで首位浮上 平塚哲二「それで食ってる」

2014/05/23 19:08
2シーズンぶりの勝利を狙う平塚が首位浮上!名門コースでの強さは証明済みだ

兵庫県の六甲カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」2日目。トップに1打差の2位から出た平塚哲二が「68」をマークして通算9アンダーとし、張棟圭ジャン・ドンキュ=韓国)、マイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)と並び首位で決勝ラウンドに進んだ。

「全く入らない」と、グリーン上でボヤキながらも6バーディ。2日続けてスコアを伸ばした要因はそれでも、卓越したショートゲームにあった。パー72設定での総距離7,037ヤードは、ツアーでは短い部類。一方で4つあるパー5では、2オンに成功するケースが少なく、ほとんどが“3打目勝負”となるコース。「ウェッジは得意分野。それで食ってるから」と平塚。4番(パー5)での2つ目のバーディをはじめ、100ヤード前後のショットを、傾斜途中に切られた難解なカップに、ことごとく近づけた。

今季から新たにプロギアと用具契約を結び「ようやくクラブに馴染んできた」ところ。直近2試合は予選落ちしていたが、2011年の「アジアパシフィック パナソニックオープン」以来となる通算7勝目に向け、準備が整い始めた。この春には選抜高校野球で母校の京都・龍谷大平安高が優勝。「野球部のツレは直接いないけれど、ゴルフ部の仲間から情報は入ってきて、盛り上がっていた。寄付金…稼がないと」というもの刺激のひとつだ。

開幕直前から扁桃腺が腫れ、前夜には39℃近く熱が出た。「酒?まあ、たしなむ程度に」と晩酌はやめないが、抗生物質などを服用し強行出場している。3シーズンぶりの勝利への“作戦”は「楽しくやります。あるがままで」。手元にある武器で、謙虚に戦っていく。(兵庫県西宮市/桂川洋一)

2014年 関西オープンゴルフ選手権競技