2014年 関西オープンゴルフ選手権競技

中嶋常幸が今季初戦「一泡吹かせて…」

2014/05/21 18:03
故障の影響もあり表情も曇りがちだった中嶋。本番がティオフすれば…?

国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」は22日(木)から4日間、兵庫県の六甲カントリー倶楽部で開催。中嶋常幸が今季、シニアおよびレギュラーを通じてツアーに初出場を果たす。

直近3年はゴールデンウィーク前後の「中日クラウンズ」でシーズン初戦を迎えていた中嶋は、昨年7月に手術を受けた左ひざの影響から、今季序盤も足の状態が思わしくない。前週、2日間のツアー外競技「ザ・レジェンドチャリティプロアマ」に参戦したものの「4日間、足が持つかどうか。そこだけが問題。ショットではそこまで負担がかからないけれど、歩く方がちょっと…。これからまた、治療なんだ」と不安をのぞかせた。

この開幕前日の足元は、スパイクレスのソフトシューズ。「この靴でないと厳しい」と言う。「プレー用のソフトスパイクもあるけれど、グリップが効きすぎてしまう。そっちの方が距離も出るし、10ヤードは違う。ただ、足の怪我にはこちらの方がいい」。バリバリのレギュラーツアー時代は、“スニーカー”のような靴でゴルフをプレーできるなんて思ってもみなかった。「鋲(びょう)が当たり前だったからね。賞金王を獲った時も、鋲だった」。変化が折り重なっていくのは、クラブやボールだけではない。「時代の流れだね…」

今週は主催者側の昨年からの熱烈オファーを受け、出場を決めた。「プロになってから、関西オープンに出ることなんか考えたことなかった。(同時開催の)関東オープンがあったからね。終生、縁が無いと…。でも、こう呼ばれてね、やってやるぞという気持ちがある」。

今年はちょうど80回目の開催となる記念大会。それに花を添えるつもりで、自分にムチを入れてやってきた。「一泡吹かせて…もらっちゃおうかな」と冗談めかす59歳。レジェンドにかかる期待は、今も変わらない。(兵庫県西宮市/桂川洋一)

2014年 関西オープンゴルフ選手権競技