首位の片山晋呉「新感覚」の“ラウンドレッスン”
2014/04/25 18:53
兵庫県の山の原ゴルフクラブ 山の原コースで開催中の国内男子ツアー「つるやオープンゴルフトーナメント」2日目。片山晋呉が「68」(パー71)で回り、通算8アンダーとして、悠然と首位の座をキープした。
前半14番でのボギー先行で気落ちすることも無く、片山は中盤に怒涛の反攻に打って出た。4メートルを沈めた16番(パー3)でバーディを取り返すと、続く17番(パー5)では残り228ヤード4番ユーティリティで2オンに成功しイーグル。さらに折り返し1番までの2連続バーディで、4ホールで5ストロークを伸ばす快進撃。
深いラフからのアプローチを寄せきれずボギーを叩いた最終9番を終えた直後も「しょうがないよ。後半(アウトコース)に伸ばした人なんていないんじゃない?その分、スコアを出せているからいいよ」と満足げに振り返った。
同じ江連忠コーチに指導を受ける同門の女子プロ、山村彩恵をキャディに据えた今大会。ラウンドの間、なぜか選手がキャディにアドバイスを送り続ける“シンゴ塾”は、この日も生徒が熱心だった。ショットの度に「今、どうやって打ったんですか!?」、「今、どんなこと考えてたんですか!?」と矢継ぎ早に質問が飛ぶ。「面白いよ。そうなると僕も雑には出来ないからね。新しい感覚。説明しながらプレーしている。彼女の吸収しようという気持ちも非常に強い」と片山も笑顔が絶えない。
「内容が良くて、(結果も)いい方に転がっている。優勝争いも何十回もやってきた。楽しくやりたい」。息詰まる争いの中でのプレーを肌で感じることができれば、生徒にとってこの上ない経験になること間違いなし。それに先生の株も、さらに上がるというものだ。(兵庫県川西市/桂川洋一)