2014年 つるやオープンゴルフトーナメント

片山晋呉&藤田寛之 首位発進の歴代賞金王をサポートするキャディは

2014/04/24 18:52
いまや“同門”の女子プロ山村をキャディに据えた片山

国内男子ツアー「つるやオープンゴルフトーナメント」が24日(木)、兵庫県の山の原ゴルフクラブ 山の原コースで開幕。歴代賞金王の片山晋呉藤田寛之がともに「66」(パー71)で5アンダーの首位タイでスタートを切った。

出だしの1番から第2打をピンそば30センチにつけてバーディ発進を決めた片山は、この日、女子プロをキャディに据えた。現在、自身が師事する江連忠コーチに指導を受ける山村彩恵。オフの合宿をともにしてきた仲間の一人からお願いされ、初めてタッグを組んだ。

過去にも北田瑠衣や、諸見里しのぶといった女子選手をキャディにスポットで起用した経験のある片山。プレー中はコースマネジメントや技術を見せる、一風変わった“ラウンドレッスン”のような様子になる。「楽しみながらやっている。最後(18番)はセカンドで9番アイアンかピッチングかで悩んでいたら『小さいクラブでしっかり振ってください!』って逆に尻を叩かれたよ」と、それも一つのモチベーションだ。

首位発進の藤田。例年よりもラフが長いセッティングで実力者が上位に

そして一昨年の大会を制し、そのまま賞金王のタイトルを手にした藤田。ここ数シーズンのオフは米ツアーへのスポット参戦が続き慌ただしかったが、今年はしっかりと体作りに充電期間を費やしてきた。「早く結果を出したい。結果を求めている」という思惑はこの日、しっかりと結実。4メートルを沈めた3番から4連続バーディを奪って勢いに乗り、ショットへの不安を解消するほどグリーン上でのプレーが冴えた。

昨季までのエースキャディだった梅原敦氏とのコンビを解消し、今年はキャディが決まらないままシーズンイン。前週「東建ホームメイトカップ」で伴ったハウスキャディから一転、今週はかつて谷口徹をはじめ名プレーヤーのバッグを担いできた清水重憲氏とスポットでタッグを組んだ。「やっぱりプロキャディは違う。アドバイスのタイミングや間の取り方が適確」と改めてその効果を実感。力に変えて2シーズンぶりの勝利を狙う。(兵庫県川西市/桂川洋一)

2014年 つるやオープンゴルフトーナメント