2014年 東建ホームメイトカップ

真価問われる宮里優作「いつでも出られるようにやってきた」

2014/04/16 18:50
昨年の最終戦で待望の初勝利を挙げた宮里優作は、自然体で国内開幕戦を迎える

国内男子ツアー「東建ホームメイトカップ」は17日(木)、三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋で開催される。3月のアジアシリーズに続き、本格的なシーズンイン。2013年に悲願の初優勝を遂げた宮里優作は、真価の問われる一年として注目される存在だ。

劇的なチップインフィニッシュで日本ゴルフ界が涙した昨年の最終戦から4か月。周囲の喧騒とは一線を引きながら、宮里は余韻に浸る間もなく、精力的にオフを過ごしてきた。予選落ちした1月の「ソニーオープンinハワイ」を手始めに、14年に入ってからは地方オープンなども含めて既に6試合に出場し「いつでも試合に出られるようにやってきた」と準備万端の様子で木曜日を迎える。

「去年までのウイークポイントを考えて、ショットのバリエーションを増やしてきた。特に風の強い時のコントロールが下手だった。低い球でタテの距離を合わせること、中弾道で打つことが身になってきた」。例年、強い春風との向き合い方もスコアメークの大きな要因の一つになる、この東建多度でのプレーは格好の試金石ともなりそうだ。

「優勝したことで不安要素が一つ減って、ゴルフがシンプルになった」。未勝利の時間にピリオドを打ち、勝利を重ねたい思いはもちろん強いが、そこに行きつくためには「目標を立てないのが目標。目先の目標があると固くなる。自由にやっていきたい」というのが、プロ入りから苦節11年で出した答え。周囲の目線は変わっても、足元を見据えてステップを踏んでいく。(三重県桑名市/桂川洋一)

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