2013年 ダンロップフェニックストーナメント

ホストの松山英樹、アゴ痛押して優勝目指す

2013/11/20 16:38
アゴが晴れ上がり恥ずかしそうに隠しながらプレーをした松山英樹

今季の国内賞金ランキングで首位を快走中の松山英樹が、プロ入り初のホストプロとして「ダンロップフェニックストーナメント」に出場する。昨年はアマチュアとして出場し、優勝したルーク・ドナルドに次ぐ堂々の2位。今年の目標は「優勝です」とインタビューに答えた。

しかし、現在の松山は万全の状態ではない。背中の痛みは治まりスイングも問題ない状態になったが「アゴが痛くて・・・」と苦笑い。9月にも虫に射されたアゴが腫れ上がったが、今回も同じように右アゴがぷっくりと膨れてしまった。練習ラウンドを行った火曜日に腫れが出始め、翌水曜日はその腫れが増した状態に。医者で診てもらっても詳しい原因は不明で、とりあえずは薬での治療を続けることになった。

「前回とは少し違って、首に近いので今日の朝はスイングしても痛かったんです」とプロアマ戦の前半はドライバーショットを封印した。しかし、気温も上がった後半はドライバーショットで300ヤードのショットを連発。この日はギャラリーが観戦できるため、ラウンド中は腫れが目立たないようにネックウォーマーをした状態でプレーし続けた。

大会の予選2日間は連覇を狙うドナルドと同組になった。「世界のトップレベルの選手ですし、昨年は一緒にラウンドできませんでしたが、今年は4日間同組で優勝争いに食らいついて行きたい」。世界の舞台で戦う松山にとっては嬉しい組み合わせとなった。

そして、松山には今大会での優勝と同時に賞金王確定の可能性もある。現在1億5444万円を稼いでいる松山は、2位のキム・ヒョンソン(韓国)に5631万円差をつけている。今大会終了後、残り2試合の優勝賞金は合計8000万円。したがって、今大会の優勝賞金4000万円を加算し、2位以下に8000万円以上の差をつけた時点で賞金王が確定する。

「早く賞金王を決めたいですね。それを目標にしているので」と公言。今週はいままで以上に賞金王への意識を高めて試合に挑む。(宮崎県宮崎市/本橋英治)

2013年 ダンロップフェニックストーナメント