2013年 三井住友VISA太平洋マスターズ

パットの名手・谷原秀人 バースデーに単独首位浮上

2013/11/16 17:48
2位に2打差をつけて王手!谷原が3季ぶりの勝利へ単独首位に立った。

谷原秀人が3年ぶりの勝利に王手をかけた。静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで開催中の国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」3日目。9アンダーの2位タイから出ると、6バーディ、1ボギーの「67」をマークし、通算14アンダーとして単独首位に立った。

昨年、そして今年と平均パット部門で全選手中ナンバー1の谷原が、御殿場の高速グリーンを攻略した。5メートル以内のパットを次々と決め、2番から2連続、5番からは3連続バーディ。後半は1バーディ、1ボギーと勢いが止まり「なかなか入ってくれなかった」とこぼしたが、2位の川村昌弘に2打差をつけた。

この16日(土)は35歳の誕生日。同じ最終組を回った小田孔明のショットがことごとく、谷原と同じパットのラインの外側に付き「(ラインを見せてくれる)“先生”をしてくれた」と言う。「料金払え」と口をすぼめる小田に、「誕生日だから勘弁して」と返し続け、したたかにスコアを伸ばした。

2010年「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」以来の勝利を狙う今季は、プレーオフで敗れた「フジサンケイクラシック」を含めトップ10入り6度。賞金ランキングは15位につけ「ショットは納得いくものが増えてきた。あとは流れだけ」と言う。

明日の最終日の夜には、次週メルボルンで開催の「ISPS HANDAワールドカップ」に日本代表として出場するため渡豪予定。優勝すればセレモニー等があり「飛行機、間に合うかな…」と心配するが「誕生日を祝えたらいい。4つ、5つくらい伸ばしたい。自分の目標に向かってやっていく」と誓った。待ちに待った節目の通算10勝目。慌ただしい日曜日の夜にしてみせる。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

2013年 三井住友VISA太平洋マスターズ