2013年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント

ツアーで初の“アマチュア賞金” 17歳の10万円の使い道は?

2013/10/31 19:25
エースを決めたボールとUTを手に笑顔の和田。ゴルフを始めたのは9歳の時。家族旅行でハワイアンオープンを見たのがきっかけだったとか。

兵庫県のABCゴルフ倶楽部で開幕した国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」初日。アマチュアの和田章太郎(福岡第一高3年)が、ホールインワンを達成、14番(パー5)でのイーグルも含め「69」(パー71)で回り、2アンダーの10位タイでスタートした。

ツアー出場3試合目、初々しさいっぱいの17歳が大歓声を浴びたのは、クラブハウスにほど近い後半16番だった。打ち下ろしとはいえアゲンストの風が吹いた221ヤードのパー3。ロフト19度のユーティリティを振り抜いたティショットは柔らかなドロー軌道を描いて、ピン手前4メートルに着弾。フックラインに乗り、そのままカップに沈んだ。プロに囲まれる中とあって、控えめに笑ったが「ホールインワンをしたのがプロの試合で、素直にうれしいです」と喜んだ。

中学生時代以来となるキャリアで2度目のエースは、ツアーで初の出来事を呼んだ。アマ選手は競技で賞金を受け取ることができないのが通例だが、昨年のアマチュア資格規則の改定により、ホールインワンに限って規則の限度額(小売価格75,000円)を超える賞金、賞品の授受が可能に。国内女子ツアーでは昨季開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で伊波杏莉(当時・読谷高1年)が50万円を手にしていたが、男子では今回が初のケース。賞金10万円を贈呈されることになった。

既にセカンドQTを通過し、プロ転向を控えている和田。思いがけないボーナスに「この試合が終わったら、携帯を買おうと思っていた。それに使いたいです。iPhoneがいい」と最後は笑顔だった。(兵庫県加東市/桂川洋一)

2013年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント