2013年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント

深堀圭一郎 苦すぎるABCでの“あの”記憶

2013/10/31 19:33
多くの人々が知るあの敗戦…深堀の脳裏には鮮明に悔しさが残っている。

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」が31日(木)、兵庫県のABCゴルフ倶楽部で開幕。池田勇太が8アンダーの単独首位でスタートを切る中、深堀圭一郎が1打差の2位につけた。

片山晋呉矢野東とともに初日一番ともいえる多くのギャラリーを引き連れた深堀は、出だしの1番で第2打をピンそば70センチにつけるショットを見せ、バーディ発進。その後、3番で10メートルのパーパットを残すピンチを脱し「その後に流れが出た」と勢いに乗った。12番では14メートルのバーディパットが決まるなど「ラッキーもあった」というが、冴えわたるショットでバーディを重ねた。

ABCゴルフ倶楽部には苦い思い出がある。2008年大会。深堀は初日からトップを走り、最終日も単独首位でスタートしたが、同じ最終組の石川遼に3打差を逆転された。石川の涙のプロ初勝利は、18番ホールでのウォーターショットとともに多くのゴルフファンの記憶に刻まれたが、ベテランにとっては忌まわしい敗戦だ。

「あそこで勝ちを取れなかったのが、後々につながった。ケガをしたり、勝ち切れない。詰めが甘かった。結果を出すべき時に、出さなければいけないのがプロの世界なんだ」。

深堀は45歳になった今も、5年前と同じ通算9勝目を追い求めている。過去の自分に、もう一度チャレンジする。(兵庫県加東市/桂川洋一)

2013年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント