藤田寛之、師匠の指導で復調の兆し?
2013/10/04 17:50
前週の「アジアパシフィック パナソニックオープン」で今季6度目の予選落ちを喫した藤田寛之が、国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」の2日目に3アンダー「69」をマークして、イーブンパーの13位タイで決勝ラウンドに進んだ。
3オーバー42位タイと出遅れた大会初日。藤田はテレビ解説で会場入りしている師匠の芹澤信雄にアドバイスを求めた。練習場で目の前に立ってもらい、細かいスイングチェックを受け「左サイドが伸びていたのを指摘されて、ワンポイントですけど変化はありますね。師匠の言葉は大きいですから」と、そのテーマを持って2日目をプレーしていた。
前半を2バーディ、1ボギーで終えると、後半の13番(パー3)では左から2.5メートルを沈めてバーディ。続く14番は6メートル、さらに15番(パー5)は2打目でグリーン右手前のバンカーに運ぶと、3打目を1.5メートルに寄せて3連続バーディとした。最終9番でこの日2つ目のボギーをたたくが、清々しい表情でクラブハウスに戻ってきた。
しかし藤田はこの日も、一息つくとすぐさま練習場へ向かってしまう。「難しいコースは自分に合っていると思っていましたが、今年は和合や大洗で予選落ちして。ステディさがショットにないので、その辺をしっかり直さないとダメですね」
そして、再び師匠にアドバイスをもらいスイングチェックを繰り返した。すると「今の感じで、これでいいかな・・・。上もあまり伸びていないので、あと2日間はちゃんとやります」と、少しではあるが自信を覗かせる言葉が飛び出した。昨年の賞金王が師匠のアドバイスで技術だけでなく、精神面でも復調してきた。(愛知県みよし市/本橋英治)