2013年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン

思い出の茨木CCで予選落ち 井戸木鴻樹は再び米挑戦へ

2013/09/27 19:07
生まれ育ったコースで無念の予選落ちに終わった井戸木。

大阪府の茨木カンツリークラブで開催中の「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」2日目。国内で今季初のレギュラーツアー参戦となった井戸木鴻樹は、通算7オーバーの88位タイで予選落ちを喫した。

小学生、中学生時代にゴルフを覚えた茨木カンツリー倶楽部。思い出の地で初日に5オーバーと出遅れた51歳は、2日目もパッティングに悩まされた。出だしの1番から4メートル以内のチャンスを3ホール連続で作りながらも、決めきれずに、4番でボギーが先行。

「(3番までに)一発くらい入っていたら、気持ちも乗ってきたのに」と、序盤で流れをつかめないまま挽回はならず。結局3バーディ、5ボギーの「73」と、さらにスコアを落としてホールアウトした。

ショットが止まるグリーンは午後になると、やはり荒れた。レギュラーツアーを主戦場とする多くの選手が、頭を悩ませた。しかし井戸木は意に介さなかった。「いいや。スパイクマークは関係ないよ。(パターの)芯で打てていたら、しっかり転がったはず。僕は芯で打ててなかったからね」。日本が誇る、ただ一人のメジャーチャンピオンは最後まで潔かった。

今シーズンの残りは、再び米国シニアツアーへの参戦がまずは優先されそうだ。メジャータイトルは獲得したが、来季のシード権獲得のためにはシーズン終了時点での賞金ランキングで、30位以内の確保が必要となる(現在28位)。

10月31日(木)開幕の国内シニアメジャー「日本シニアオープン」と、チャンピオンズツアー最終戦「チャールズ・シュワブカップ選手権」は日程が重なっており、「悩んでいます。早く返事をしないとたくさんの方に迷惑をかけてしまう」と言う。「チャールズ―」は賞金総額250万ドルのビッグトーナメント、シード獲得を大きく左右するだけに苦悩している。

それでもまずは「2日間、思い出の残るところでプレーできたことをすごくうれしく思っています」と、結果的に短くなってしまった今大会を振り返った。「気合い、入れ直して、後半戦頑張ります!」。その言葉が、どこまでも力強かった。(大阪府茨木市/桂川洋一)

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