2013年 関西オープンゴルフ選手権競技

異文化好きのB.ケネディ 次に狙うは「日本シリーズ」?

2013/08/25 14:46
表彰式を待つ選手たち。左のケネディはスピーチ用のメモを必死に覚えようとしている

2011年から日本ツアーに参戦しているブラッド・ケネディ(オーストラリア)が、昨年の「~全英への道~ミズノオープン」に続き、「関西オープンゴルフ選手権競技」でツアー2勝目を果たした。

2000年からアジアツアーに参戦し、日本に来る前には2年間欧州ツアーにも出場していた。家族のいるオーストラリアを離れ、異国のツアーを転戦して続けてきたケネディは「こうやって、日本の素晴らしいツアーに参戦できることを嬉しく思います」と、しばらくは日本に根を下ろすことを考えている。

「7歳と2歳の娘がいるので、日本の学校に通わせて違った文化を学ばせたい」と、オーストラリアで暮らしている家族を日本に呼び寄せる、日本ツアー参戦直後から温め始めた構想を明かした。

プロゴルファーの出勤にあたるトーナメント会場への移動で、ほとんどの選手はほぼ無条件に車を利用しているが、ケネディは駅からコースが近い場合、最寄り駅まで電車を利用しているという。「電車移動はいろんな文化に触れることができるので楽しい。今年はつるやオープン、ツアー選手権、中日クラウンズで電車を利用しました」と話す。10年以上に及ぶ異国ツアー転戦経験で習得した独自の“ルーティン”で、日本文化への愛着を深めてきたようだ。

家族を日本に呼ぶとなると拠点となる家を確保する必要がある。「まだ決めてはいないのですが、岡山と大阪、東京に友達がいるので、そのどこかになるかもしれません」。初優勝が岡山県で、今回の2勝目は大阪の隣の兵庫県。となると、次なる優勝は東京か。東京でのツアー開催は、シーズン最終戦のビッグタイトル「日本シリーズJTカップ」だけだ。(兵庫県三木市/本橋英治)

2013年 関西オープンゴルフ選手権競技