タイランドオープンでのJGTO共同主管とは
ジャパンゴルフツアーのアジアシリーズとして開催される「タイランドオープン」が、14日(木)にタイのタナシティゴルフ アンド スポーツクラブで開幕する。今大会は日本ゴルフツアー機構(JGTO)とワンアジアツアーとの共同主管という表現をしているが、共同主催との違いは何なのだろう。
JGTOでは、今週と2週間後の「インドネシアPGA選手権」の2試合を国内ツアーの一部として開催し、獲得した賞金はシーズン国内シーズン開幕後にランキングに付加される。この2試合は大会側がJGTOとタッグを組まないかと申し入れてきた話で、ワンアジアツアーとタッグ組むという図式ではなく、大会を運営するのがワンアジアツアーだったという構図だ。
形はどうあれ、JGTOとワンアジアが共同で実施することに変わりはないのだが、なぜJGTOは共催という表現を避けるのか、そこにはアジアンツアーの存在があるからだ。JGTOはUSPGAツアー、ヨーロピアンツアー、オーストラリアPGAツアー、サンシャインツアー(南アフリカ)、そしてアジアツアーと6大ツアーとして世界ゴルフ選手権(WGC)を実施するなど関係性が深い。
アジアンツアーはヨーロピアンツアーとの共催数年々増加させ、日本では「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」を共催している。JGTOとしては、アジアンツアーとの関係を悪化させたくないのが心情で、ワンアジアとは共同で主管をしているが、共同で主催になってはいないことを強調する。
とはいえ、試合を行う選手としては1つの大会にすぎず、観戦するファンもどこが主催なのかなどはさほど気にならない。選手もそして、ファンも1つでも多くの試合を望んでいる。JGTOとしては、今後も他国との共催を増やす方向で考えているため、まずはこの大会を成功させて、次年度以降につなげていきたい。(タイ バンコク/本橋英治)