首位キープの藤田「自分がいいのか周りが悪いのか」

今季3勝を果たし賞金ランキングで首位に立つ藤田寛之が、「ブリヂストンオープン」の3日目を終えて首位タイをキープした。6アンダーでスタートした藤田は2番の2打目、9番アイアンでピン20センチにぴたりとつけてバーディを先行。6番でも1mにつけてスコアを伸ばした。

後半は15番でボギーを叩いたが、続く16番パー5でバーディを奪い、通算8アンダーでホールアウト。スコアを2つ伸ばし、韓国のドンファンに並ばれてはいるが依然最上位となっている。

「トップでスタートしましたし、もう少しスコアを伸ばしたかったのですが、後半は風も出てきてチャンスにつけることができませんでした。まあ2つでも伸ばせただけ良かった」と、静かに振り返った。

そして、自らが首位にいることに対し「どうなんでしょう。自分のスコアが良いのか、周りが悪いのか・・・。自分としては不完全燃焼のゴルフなので、2位以下を引き離したい気持ちもあるのですが、なかなかそうもいかないし」と首をひねる。

初日に単独首位に立ったときには「3日目の時点で優勝争える位置なら気持ちも違う」と話していたが「まだ、そんなに張り詰めるものはないですね」とエンジン全開とはいかない。それでも「パターが入れば初日のようなビッグスコアが出ると思います。チャンスにつけるショットと最後の決定力があれば、最後に（優勝が）手の届くところに行けると思います」と、4日間首位を守る完全優勝を目指し最終日を迎える。（千葉県千葉市／本橋英治）