トーナメントの話題<今週のトーナメントに、現役高校生・池田勇太君が登場>
先週の日本オープンに続き、今週開催のブリヂストンオープンに、千葉学芸高校3年生の池田勇太君が出場します。
先週の日本オープンでは、出場アマ19人中たったひとり予選通過を果たし、19位タイで、みごとローウェストアマチュア(ベストアマチュア)賞を獲得。17歳と10ヶ月でのタイトル奪取は、78年大会に17歳8ヶ月で獲得した金子柱憲についで史上2人目、高校生としては25年ぶりの快挙でした。
その実力もさることながら、大ギャラリーに囲まれてのプレーにも物怖じすることなく、バーディを決めるたびに、おどけたしぐさで歓声にこたえたり、パっと目をひくパフォーマンスで観客を魅了しました。
たくさんの報道陣に囲まれても、大きな声で自分の考えをはっきりと話すあたりは、プロゴルファー顔負け。その堂々とした態度には、すでに大物の風格さえ漂わせていました。
また今年は、高校生ながら来年の出場優先順位を決めるジャパンゴルフツアークォリファイングトーナメント(QT)に第1ステージから挑戦し、現在、第2ステージまで駒を進めています。
12月のファイナルステージまで勝ち上がれば、晴れてツアーメンバー。来年のツアートーナメントまたはチャレンジトーナメントにエントリーが可能となります。そのまま即プロ転向ともなれば、ツアー史上初の高校生プロの誕生となりますが、「やるからには、シードが確実に取れる実力を持っていなければ、なる意味がないから」
と、ただイケイケではなく、「とにかく“やれる”という自信がついてからじっくりと考えたい」と、非常に慎重な面も併せ持っています。
ファイナルQT進出は、その試金石。ぜひ順調に勝ち進み、フレッシュな力を日本ツアーに注ぎ込んでほしいものです。
今週は、池田君の自宅からわずか5分という超地元、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブでの大会です。将来が楽しみな、スター候補の登場です。
※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。