素顔のツアープレーヤーたち <谷原秀人選手>
6月のマンダムルシードよみうりオープンで本格参戦2年目にして初優勝をあげ、2週前に開催された全英オープンでは、初のメジャー舞台を踏んだ谷原秀人。
翌週の日曜日にはイギリスから帰国したばかりというのに、その足で新潟入りして、サトウ食品NST新潟オープンに出場という、強行軍をやってのけました。
練習日の火曜日から会場にあらわれ精力的にラウンドをこなす谷原には、ほかのライバルたちもビックリして「オマエ!ほんと元気だな~」と口々に言葉をかけていたものでした。
ちなみに、全英オープンは残念ながら予選落ち。新潟オープンへのエントリーが実現したのも、予定より早めの帰国のせいかとも思われましたが、そういうわけでもなく「全英で4日間プレーできていても、最初から、新潟にはぶっつけ本番で出る気でいましたよ」と、逞しい答えが返ってきました。
そして初日には「時差ボケ? まったくなし!」といきなり2位の好スタート。「全然平気ですよ~。軽い軽い」と、有り余る若さをアピール。ひょっとすると『このまま今季2勝目か』と会場中の注目が集まったものでした。
2日目の夜ともなると、さすがに、夜中目が冴えて一睡も出来ないまま朝を迎えたそうで、「仕方ないからずっと世界水泳を見てて、金メダルのシーンで鳥肌立ててました」と苦笑した谷原。
翌日のラウンドは当然のことながら、「ヘロヘロです~」と集中力も途切れがち。コースでも「眠いよ~」を連発していましたが、そう言いながらもしっかりアンダーパーで回って6位で上がってくるところは、やはりさすが。
翌日の3日目には「昨日は、寝倒しました」とたった1日ですっかり回復して、4位。最終日も4位フィニッシュで、相変わらずの好調ぶりを見せつけていました。
プレッシャーのみならず、疲れとも無縁の25歳。これから夏本番、うだる暑さもものともせず、谷原がまた何かしでかしてくれそうな予感です。
※日本ゴルフツアー機構が発刊しているメールマガジン(プレーヤーズラウンジ)より転載しています。