2位の薗田、松山のスイングからショット復調の糸口
大阪府の泉ヶ丘カントリークラブで16日(木)、国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」が開幕。今季10試合を終えて予選落ちが4回、賞金ランキングでも38位タイと低迷が続いている薗田峻輔が、1イーグル、5バーディ、1ボギーの「65」をマーク。首位に1打差の6アンダー、2位タイと久々の好発進を見せている。
不調が続いていた要因は、ずばりショットの精度。パットやアプローチは変わらず安定していたものの、3週間前の「サン・クロレラ クラシック」でもフェアウェイキープ率は2割台と大きく低迷。「75」、「80」という大叩きで予選落ちを喫していた。
ショートゲームの調子は良い分、「ショットさえ(良ければ)、というのはあった」と薗田。その解決策として、とにかく練習量を増やすことで闇の中から光を見出そうとした。「納得がいかないし、どうにかしてやろうとメチャクチャ打った。でも、1つずつ試してみても全部違った」。その闇は、さらに深いものになっていった。
だが、解決の糸口は思わぬところから見つかった。テレビで見ていた「サン・クロレラ―」の決勝ラウンド。連日の「69」で2位タイに食い込んだ松山英樹のスイングのテークバックを見て、「そういえば・・・と閃いた」という。すぐにアイアンを取り出して、自分のテークバックと比較。「自分が良い時は、足、クラブ、フェースラインが一直線になっているのに、フェースが大きくズレていた」とウィークポイントを認識。翌週から10日ほど行ったタイ合宿でその部分を重点的に修正し、復調への手ごたえを日に日に強めていった。
待ちに待ったショットの復調。好調をキープしていたショートゲームと、早速の噛み合いを見せての好発進に、「調子が悪い中で、光が見えつつある。この調子を続けていきたい」と目を細めた。(大阪府堺市/塚田達也)