2012年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント

B.ジョーンズのキャディ、イ・キョンフンに「彼はスーパースターになる」

2012/07/07 16:15
好きな日本食のひとつは回転寿司…。北海道で日本初勝利を狙うイ・キョンフン。

北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開催中の国内男子ツアー第9戦「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」。昨年末のQTをトップ通過したルーキー、イ・キョンフン(韓国)が初優勝のチャンスを手にした。

通算10アンダーからスタートし、「パットが本当に入らなくてしんどかった。1.5~2メートルくらいのチャンスを5回くらい外してしまった」と伸ばしたスコアは2つに留まったものの、12アンダーで首位タイをキープ。同郷のキム・ヒョンソンと並びトップタイから最終日を戦う。

日本参戦2戦目の「つるやオープン」での2位を含め、今季既にトップ10入り4度で賞金ランキング8位。その実績以上に、実力について太鼓判を押すのが、今大会でキャディを務めるスコット・ビント氏だ。普段は日本ツアー11勝のブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)のバッグを担ぐが、今週ジョーンズはお休みで、急遽オファーを受けた。

キョンフンは前回の試合まで父親がキャディを務めていたため、もちろん初めてコンビを組んだが「彼はきっとスーパースターになる」と第一声。「キャディをやっていて本当にラクだ。良く飛ぶし、ドロー、フェードも曲がり幅も一定していて、高さも操る素晴らしいボールを打つ。アプローチも上手い。アドバイスをした通りに打つんだから」と絶賛。「なにせ精神面が安定している。若いのに、ラウンド中の“アップダウン”が少ない。2年くらいしたらPGAツアーにいくんじゃないか。きっと行けるはず。キム・キョンテベ・サンムンのような存在になれるはず」と続けた。

最終日を見据え「多くバーディを取った人が優勝するはず。明日は1ホール、1ホール、バーディを取っていく気持ちで頑張りたい」とキョンフン。ところで、その20歳は依然としてキャディを募集中だ。スコット氏は「僕のボスはBJ(ジョーンズ)だから…」と苦笑いするが「来週以降、みんな『キャディをやりたい』ってオファーが来るはずだよ」。次週以降、誰が彼のアシストをしているだろうか。(北海道千歳市/桂川洋一)

2012年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント