単独3位の薗田峻輔は上がり3ホールに泣く
2012/05/13 17:18
栃木県の烏山城カントリークラブで開催された国内男子メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」最終日。薗田峻輔は一時単独首位に立ったものの、終盤に崩れて「73」。メジャー初制覇を逃し、通算イーブンパーの単独3位に終わった。
1アンダーの6位タイ、3日目を終えてトップの谷口を4打差から追いかけた薗田。出だしの1番(パー5)でボギーとしたが、その後に巻き返した。3番から4ホールで3つバーディを決めると、9番(パー5)ではグリーン右奥からチップインバーディを奪取。ハーフターンした段階で、通算4アンダーの首位タイまで順位を上げていた。
11番から2連続ボギーをたたいて後退したが、14番(パー5)では、逆転に望みをつなぐ9メートルのバーディパットを沈めてガッツポーズ。しかし落とし穴は、上がり3ホールにあった。16番(パー3)、グリーン左からのアプローチが寄らない。続く17番(パー5)ではティショットを右サイドのクリークに落とした。最終18番はドライバーでの第1打を、左の池に打ち込み万事休す。「(それぞれが)大きなミスではなかったけれど、難しいところに行ってしまった」。まさかの3連続ボギーで失速した。
「ボギーが先行してから盛り返せたのは良かったけれど…」と、悔しい表情。それでも久々の優勝争いに「思っていたよりも、そのまま(自分のプレー)が出せた。緊張して硬くなったわけではない」と振り返る。「シーズン序盤でこういうプレーができたのは自信につながる。しかもメジャーで」。2010年「ミズノオープンよみうりクラシック」以来、2年ぶりの勝利はお預けとなったが、意味のある単独3位は、充実感をもたらした。(栃木県那須烏山市/桂川洋一)