中尺パターで山下和宏が2位タイをキープ!
「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」の2日目を4アンダー2位タイで迎えた山下和宏が、この日も4ストローク伸ばして、首位と1打差の通算8アンダー2位タイにつけている。
2日間のゴルフを「パターのおかげかな・・・」という山下。今週から使い始めた中尺のパター効果でバーディを量産している。10番からスタートした前半を2バーディ、1ボギーで終えた山下は、ハーフターンで15分のインターバルがあったため、パッティンググリーンで調整を行った。
「実は13番で初めてグリップをお腹につけて打ったんです。1mのパーパットを打つときに。そしたら、スムーズにヘッドが走ってくれたんですよね。だから、ハーフの休憩で両方(お腹につける打ち方と付けない打ち方)試したんですが、後半はつけずに打ちました。でも、つけて打つとヘッドを押し出すことがないので、良いかもしれませんね」。山下は試行錯誤を繰り返しながらも、後半3つのバーディを奪った。
2日間好位置をキープしていることに関して「この前、日本オープンで佐藤(信人)さんが、何もかも受け止めて戦うって言っていたのを聞いて、確かにそうだなって思ったんです。特にここみたいに難しいコースはボギーをたたくこともありますし、自分のミスも受け止めながらやろうと思ってプレーをしています。今週は難しいし、やりがいもあります」と、精神的にも以前よりも成長したかなと話す。
「今週は欲を出していますよ。優勝したいという気持ちで。ただ、自分の上にいる選手を抜かそうと思ったら、自分が一番上になったときに目標をなくしてしまうので、コースと向き合っています。コースを攻略することができれば、自然と結果がついてくるというか」。普段は無欲に戦う山下だが、今週はツアー初優勝を果たし、シード権獲得の心配も吹き飛ばすつもりで戦っている。(兵庫県加東市/本橋英治)