2011年 日本オープンゴルフ選手権競技

単独3位の佐藤信人、復活なるか

2011/10/14 18:20
ショット、パットともに冴え、2日間アンダーパーをマークしている佐藤信人

千葉県の鷹之台カンツリー倶楽部で開催中の国内男子メジャー第3戦「日本オープン」2日目。4バーディ、2ボギーの「69」をマークした佐藤信人が通算3アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位のネベン・ベーシック(オーストラリア)に2打差の3位で決勝ラウンドに進んだ。

5番で第2打を9番アイアンでピンそば2メートルにつけ最初のバーディを奪った佐藤。9番、11番とボギーを重ねるが、直後の12番からいずれも1メートル以内につけるショットを見せて2連続バーディを奪った。17番で5メートルのバーディパットを沈めると、最難関の最終18番ではティショットを左ラフに曲げたが、4メートルをしぶとく決めてナイスパーで締めくくった。

ツアー通算9勝。2000年、2002年には賞金王争いも演じたが、2009年シーズンを最後に、シード権を失っている。数年前にはパッティングのイップスに長く悩んでいたが「だんだん良くなりはじめて、いいパットが良く入っている感じ。波はあるけれど徐々に。回復の兆しだと思う。スムーズに手が動く確率が上がってきた」と手応えを語った。

ここ2シーズンはチャレンジツアーや、ローカルトーナメントが主戦場。以前に比べ決して華やかな世界ではないが「(レギュラー)ツアーより出場している選手の年齢の幅が広い。年上の選手にはすごく勇気づけられるし、若い子には元気をもらう」と刺激はある。出場試合数が減少し「試合が無いとダラダラしてしまう。規則正しい生活リズムを心掛けたい」とランニングが日課になった。いずれは東京マラソンにも挑戦してみたいという。

「上出来です。最高。こんな位置にいられると思わなかった」と満足感も示すが「明日になれば緊張するだろうし、普段の練習でやっていることがどれだけできるか」と浮かれる様子は一切無し。過去3度の国内メジャー王者。復活への大きな一歩としたい。(千葉県千葉市/桂川洋一)

2011年 日本オープンゴルフ選手権競技