【GDO EYE】矢野東、コースマネジメント重視で4位タイに浮上!!
国内男子ツアー「とおとうみ浜松オープン」の2日目に、6ストローク伸ばし首位と1打差の4位タイに浮上した矢野東。今季開幕戦から4試合に出場し、1試合しか予選を通過できなかった矢野が、突如優勝争いに加わったのは、気持ちを入れ替えたからだと話す。
「今までは優勝を狙う気持ちで試合に入っていてダメだったので、今週は予選通過を目標にしてきました。そうしたら、パットが多少入らなくてもイライラしないし、気持ちに余裕が出ましたね」。2008年に賞金ランキング2位に入る活躍をしているが、今日と同じような心構えでプレーしていたことを思い出したという。
矢野が今週目指すゴルフはショットの完成度よりもコースマネジメントをしっかりと行うこと。「池とバンカーを避けて、起こり得る最大のミスを想定して、保険をきかせて避ける。謙虚にコースマネジメントするのを疎かにしない。スコアよりもまず、そういうところから見直そうと思っています」と戦略を立てている。
実際、この日の最終ホールとなった9番パー5では、ティショットを右隣の17番フェアウェイを狙い、2打目は池越えを避けて花道を使ってグリーン手前に運んだ。そして3打目のアプローチをピン30センチに寄せてバーディフィニッシュ。
しかし、この2日間は作戦通りのゴルフができたが、残り2日間の作戦に困ってしまった。「予選通過の目標を達成したけど、あと2日間どうすればいいかノープランなんです。今日はイライラしたのは1回だけだったけど、決勝ラウンドに入ったら今日までの大人しいゴルフはできないと思うんですよね。最終日のバック9になれば必然的にピンを狙いたくなってしまうし。だから、悩みながらやることにします」と打ち明ける。
最近は車の移動でも約束の30分前には着くように早めに出かけるという矢野。「そうすれば、赤信号に捕まっても、遅い車が前にいてもイライラしないですよね」と心に余裕を持って行動している。最終日にイライラしないためには、明日の3日目に2位以降に大量のリードを奪い、最終日は安全運転で悠々とゴルフをするのが良さそうだ。(編集部:本橋英治)