2位タイ浮上の白「花粉症なので気負わずに行きます」
2011/04/15 19:04
国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の2日目に、5バーディ、1ボギーでラウンドした白佳和が通算8アンダーの2位タイに浮上した。白はラウンド中もホールアウト後もサングラスを外さない。それは、花粉症で目ヤニが出ている姿や目が腫れているのを隠すためだ。
現在は奈良ロイヤルGCに所属する白は、以前、三重県の伊賀上野で暮らしていた。その時は今大会の会場である東建多度カントリークラブ・名古屋を何度もラウンドしコースの特徴も良く知っている。しかし、毎年開幕戦のこの時期は花粉症に悩まされ、思ったようなスコアを出せずに苦しんでいた。
「この時期ですからね、どうせダメだろうと思ってラウンドしているのが好成績に繋がっているのかもしれません」と、白らしい謙虚なコメント。しかし、技術的には、オフシーズンの合宿で手ごたえを感じている。
ここ数年、オフシーズンには谷口徹の合宿に同行させてもらっていたが、2008年、09年はシード権を失ったために呼んでもらえなかった。しかし、昨年は賞金ランキングで41位に入ったことで、宮崎での合宿に呼ばれ12日間行動を共にした。
そこで、松村道央などと練習を繰り返し、ショットの際にはインパクトでヘッドスピードを活かせていないことなどアドバイスをもらった。さらに昨年の終盤から上位に入る試合数が増えたが、普段アドバイスをもらうプロコーチの堀尾研仁氏に、テークバックの始動など問題点を指摘され、それらを克服することに成功したという。
技術的には納得いく形で開幕戦を迎えた白だが、それでも「花粉症ですから、優勝とかは考えていません。とにかく気負わずに残り2日間ラウンドするだけです」と、大きな体に似合わず、小声で答えてくれた。