額賀辰徳がデッドヒートを制して開幕戦制覇/チャレンジトーナメント『Novil Cup』
首位から3打差の3位タイからスタートした額賀辰徳が1イーグル、5バーディ、3ボギーの4アンダー「68」でラウンド。通算11アンダーで並んだ小林正則とのプレーオフにもつれ込んだ。
プレーオフの1ホール目はともにパーで2ホール目へ。2ホール目で小林がボギーを叩いたのに対し、額賀がきっちりパーセーブをし、2011年チャレンジトーナメント開幕戦『Novil Cup』のチャンピオンに輝いた。額賀の優勝は2008年のチャレンジトーナメント「PRGR CUP」以来、2度目となる。
プレーオフで惜しくも敗れた小林が単独2位に。1打差の通算10アンダーの諸藤将次が単独3位。単独首位からスタートした津曲泰弦は最終日1オーバー「73」とスコアを落とし通算9アンダーの単独4位で終わった。
額賀は『Novil Cup』の優勝賞金270万円を手にするとともに、6月2日から茨城県にて開催される『日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills』への出場権を獲得した。
賞金ランキングによる順位シードを失い、ファイナルQTでも61位に終わってしまった昨シーズンだったが、この優勝で一気にチャレンジ賞金キングによる、2012年の優先出場順位獲得に大きく前進した。
なお、今季からジャパンゴルフツアーに参戦した金基換 (キム・ギハン)が、今大会の獲得賞金全額を東日本大震災の被害者支援のために寄付をすることを申し出た。
額賀辰徳優勝コメント
「最終日は本当に調子が悪くて、気持ちでショットをコントロールしました。なにより優勝出来て、ホッとしたし、嬉しいです。」2008年にチャレンジの開幕戦で勝ったときは結果的にツアーへの出場権を手にして、翌年シード権を獲得しましたけど、勝って満足していました。今年は先にある目標に向かって準備・練習をしてきたので、これで1ページ目をめくることが出来たという感じです。これから2ページ目、3ページ目と1つ1つ階段を昇るようにステップアップしていきたい。優勝したことは、先月の地震の時に、茨城県の鹿嶋にいて、身内は大丈夫だったんですけど、近くで被害にあわれた方もいましたし、優勝という良いニュースを届けられて嬉しいです。ありがとうございました。」
小林正則コメント
「勝てるチャンスがいくつもあったのに…、悔しさだけが残る大会になってしまいました。16番パー5でティショットがフェアウェイにいったのに、パーでしかあがれなかったのはボギーに等しい。悔しい。」
小川拓哉コメント
「3日間完走しました。練習もままならない状況だったなか、3日間1オーバーで回って来られたことには満足しています。それに今週コースでじっくり練習することも出来ましたし。つい先日も大きな余震がありましたし、地元でたくさんの人達が頑張っているので、自分も頑張っている姿をみせたいです。次はつるやOPのマンデーに出ます。マンデーを通過して、やっぱりツアーで活躍していきたい。」