勇太、意地の最終組で優勝を目指す！

もともと愛想の良いプレーヤーではない池田勇太だが、今週の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では、その傾向はさらに強くなっている。それは、この試合へ懸ける気持ちの表れとも言えそうだ。

逆転賞金王へ向けては優勝が最低条件。もし勝ったとしても、キム・キョンテの結果次第でその行方は分からない。池田はそんな微妙な状況を封印するかのように、“優勝する”の一点に照準を合わせている。

単独首位で迎えた大会3日目。10番までに1バーディ4ボギーとスコアを崩す。それでも、後半粘りを見せる池田は、17番パー5で2オンに成功すると、5mの上りスライスのイーグルパットを沈めて通算7アンダーへと盛り返す。最終組の残り二人（平塚哲二、小田孔明）が同スコアで上がったが、アテストを終えると真っ先にスコアカードを提出し、明日の最終組を周到にゲットした。

首位の藤田寛之とは4打差。それでも池田の視線はぶれることは無い。「舞台は整ったので、その舞台で最終組で戦いたいという事。ずっと言い続けているように、賞金王になろうが、なるまいが、この試合を勝って終わります」。