武藤俊憲、最終ホールで930万円を失う!!
国内男子のメジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」の最終日に、首位と1打差の通算9アンダー単独2位でスタートした武藤俊憲。2番、3番で連続バーディを奪い、首位スタートの藤田寛之に追いつくと、中盤は2人が11アンダーで首位を併走する形となった。
中盤以降は2つ前の組でラウンドするキム・キョンテ(韓国)が、大きくスコアを伸ばして首位タイに浮上し、武藤は気を引き締めて終盤に挑んだ。ところが、この日はショットが良かった反面、パッティングが決まらず我慢のゴルフが続いてしまう。
そして、迎えた最終18番。通算12アンダーの武藤は、先に通算13アンダーでホールアウトしたキョンテに追いつくためには、どうしてもバーディが欲しかった。「左からの風をもう少し読めなかったのと、しっかり振りぬけなかったのが原因ですね」と振り返る勝負の2打目は、グリーンを捕らえるものの、ピンまでは10mのバーディパットを残してしまった。
入れに行ったこのパットはカップの右サイドを通過。この時点で、キョンテのツアー2勝目、国内メジャー初制覇が決定した。ファーストパットを決められなかった武藤は「あれが入らなくて切れましたね・・・」と、返しのパーパットも、ボギーパットも入らず、ダブルボギーとしてしまった。
結果通算10アンダーの3位タイ、同じく3位にはハン・リー(韓国)と松山英樹が入ったため、アマチュアの松山を除く2名で分けると、1,270万円を獲得したことになる。もしも武藤が、18番を1パットで終わらせていたならば、プレーオフに進出できた。
仮に2パットのパーでまとめていたら、通算12アンダーで単独2位になり、2,200万円を獲得していたことになる。勝負に行った結果だからしょうがない、という言い方もあるが、武藤自身が切れずにいれば、4パットして930万円を水に流すことは無かったかも知れない。