【GDO EYE】生涯初からわずか2日で再びホールインワン達成!!
国内男子ツアー第13戦「VanaH杯KBCオーガスタ」の3日目に、通算17アンダーまでスコアを伸ばして単独首位に立った上井邦浩。最終組でラウンドした上井だが、スタートから数ホールはドライバーショットが安定せず「苦しいゴルフでした」と振り返る。
4番でボギーを叩いた上井だが、5番は2打目をピンに寄せてバーディ。しかし、6番パー5ではドライバーショットが左に曲がり林の中に打ち込んでしまった。脱出を図った2打目は、テークバック時に木の枝を気にしてミスショット。15ヤードしか前に行かず、ラフに捕まってしまう。ところが、3打目を思い切り振りぬくと、ボールはグリーン手前の花道まで転がって、パーをセーブにつなげた。
「あのパーは大きかったですね」と振り返る上井は、8番パー3で快挙を達成する。大会初日は7番アイアンを手にして、プライベートでも経験のなかったホールインワンを達成した。そして、この日は追い風だったため8番を選択し、人生2度目のホールインワンを成し遂げた。
「遼の球(グリーンオーバー)を見て、風が強いと思って8番にしたのですが、ちょっとダフリ気味で短いかとおもったんですよ」と言う上井。ツアー史上でも過去に同一ホールでホールインワンを達成した選手がいない快挙達成に、同伴競技者の石川遼も手を叩いて祝福していた。
「今日は宮本(勝昌)さんの誕生日会で、プレゼントを用意してないから、ホールインワンのボールでも渡そうかな(笑)」ホールインワンのボールはギャラリーに投げ入れてしまったため、手元にはないが「これです、って言えばバレないでしょ」と笑いを取る。
ラウンド後にドライビングレンジで軽めの調整を行った上井に「どうしよう明日もホールインワンでちゃったら」と言うと「そんなことが起きたら死んでしまうかも。いままでピンにかすったこともないのにびっくりですよ」と笑って返す。ラッキー続きの上井だが、最終日には自身初の優勝という最大のラッキーに恵まれるのだろうか。(編集部:本橋英治)