2010年 東建ホームメイトカップ

【GDO EYE】池田を襲った、思わぬ強敵

2010/04/15 19:41
学生時代から海外競技の経験豊富な池田にとって、無縁な心配だと思ったが・・・

先週の「マスターズ」では日本勢でただ1人予選を突破し、初出場で29位と大健闘を見せた池田勇太。13日(火)に帰国後、練習ラウンドとプロアマ戦も無しに今週の「東建ホームメイトカップ」にぶっつけ本番で挑んだが、さすがの“若大将”もこのハードスケジュールには音を上げた。

ドライバーショットは好調なもののグリーン上で大いに苦しみ、その数35パット。7ボギー、1ダブルボギーの「80」を叩き、9オーバーの117位タイと大きく出遅れた。会見場に現れた池田は、どこか虚ろな表情。全体的にスコアが伸び悩んだ初日、多くの選手がグリーンの速さと固さ、真冬並みの寒さに苦しんでいたが、池田の不振の理由は別にあった。

「グリーンの速さはすぐに慣れるから問題ないけど、とにかく眠い・・・」。学生時代から海外で多くの競技ゴルフをこなしてきた池田だが、「今回は(期間が)長かったからなあ」と、時差ボケがなかなか取れないと嘆く。

パットに関しての質問にも、「ボケーッとして、何が悪いのか自分でもよく分からない」と思考もおぼつかない様子。実際に、「よく寝たーっと思っても、起きたら30分ぐらいしか経っていない」と、頻繁に目が覚めてしまうという。「明日になっても、(体の)コンディションは良くならないと思う」と諦め気味だ。同組でラウンドした石川遼も、“海外で戦ってから日本で戦うと、何でこうなっちゃうのかなあ”という池田の嘆きを聞いている。池田にとって、同組の石川でも、小田孔明でも、寒さでも、高速グリーンでもない、思わぬ強敵が待ち受けていた。(編集部:塚田達也)

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