2024年 バンテリン東海C

小田孔明と宮本勝昌が行使中の「生涯獲得賞金25位」資格 賞金シード復帰例は?

2024/09/28 18:16
小田孔明は6月に46歳になった

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 3日目(28日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)

国内男子ツアー出場資格のひとつに「生涯獲得賞金ランキング上位25位以内」がある。シードを失った対象選手が、選択した1シーズンで行使できる権利で、1年間のフル出場が可能。賞金シード(今季は65位以内)に復帰した場合は資格が復活し、その後再び使うことができる。

2024年シーズンはランク10位の宮本勝昌、15位の小田孔明がこの資格で出場している。国内シニアツアーを掛け持つ宮本はレギュラーツアーで今季7試合に出場し、賞金ランキング164位と低迷中。昨季に2007年から保持していた賞金シードを喪失した小田は、14試合の出場で104位とやはり苦戦が続いている。

「最後にあがこうと思って」。ツアー通算8勝、2014年には初の賞金タイトルを獲得した小田は、昨シーズンを終えて早々に資格の行使を宣言した。今週は今季6回目の決勝ラウンドに進出し、通算5アンダーの27位につける。上位の見える位置で迎える最終日に向けては「調子がすごく良いわけでもない。先週からそうなんだけど、何も考えないで“無”でいきますよ」と無欲を強調。「あがければ、いいね」と繰り返した。

かつて生涯25位を守り続けているあいだは、行使する回数に制限がなかった資格は、2005年に現在の“1回きり”に改定された。同年以降は24人が使用し、賞金シード返り咲きを果たしたのは尾崎健夫室田淳深堀圭一郎平塚哲二近藤智弘の5人。シード復帰に2回成功した室田が最多の3回行使している。(愛知県みよし市/塚田達也)

「生涯獲得賞金ランク25位以内」の資格使用選手

※2005年以降。カッコ内は資格使用シーズンの賞金ランク

<2005年>
デビッド・イシイ(116位)、渡辺司(103位)、尾崎健夫(78位)、湯原信光(120位)、芹澤信雄(115位)、山本善隆(218位)、東聡(87位)、ブランアン・ワッツ(145位)、高橋勝成(114位)、中村通(賞金0円)、藤木三郎(賞金0円)
<2008年>
加瀬秀樹(87位)、川岸良兼(69位)
<2009年>
尾崎健夫/2回目(※07年に賞金シード復帰/137位)、室田淳(67位=賞金シード復帰)
<2011年>
室田淳/2回目(93位)
<2012年>
鈴木亨(89位)、深堀圭一郎(43位=賞金シード復帰)、宮瀬博文(102位)
<2016年>
室田淳/3回目(※14年に賞金シード復帰/126位)、平塚哲二(82位=賞金シード復帰)
<2017年>
伊澤利光(228位)、深堀圭一郎/2回目(91位)
<2018年>
近藤智弘(66位=賞金シード復帰)
<2020-21年>
手嶋多一(74位)、近藤智弘/2回目(63位=賞金シード復帰)
<2022年>
藤田寛之(109位)
<2024年>
宮本勝昌小田孔明

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